あなたが今見ている『その猫』は本当の姿ですか? 脳内で補完された、または想像力で組み上げられた偽りの姿ではないですか?
今回は、そんな疑念を持ったおじさん(僕)が、一念発起して、我が身の中から湧き上がる「猫の真の姿を見たい」という欲望に忠実に従った記事です。行動力って大事です。
まあ、細かいこと抜きにして、写真ご覧ください。これです、これ。
DIYキャットウォーク
はい、いきなり完成品お見せしますけどね。これです。自作してみました。ホームセンターにて分厚いアクリル板を買って、カットして、合わせて、枠を作った木組みのにボルトで差しこんだだけなんですが、立派な棚です。
そう、透明の棚です。(ニヤリ)
なにこれ? と思われる方も多いかと思います。僕もいきなりこんなもの見せられても何がなんだかわかりません。
まあ、ここまでの情報を端的に説明すると、「透明の棚を大小ひとつずつ作ったぞ」ってだけですね。
しかし! 鋭い方ならおわかりかも知れませんが、これには、非常に個人的で壮大な目論見があったわけです。
キャットウォークの目的
この大小ふたつの棚が存在することによって、下から覗きこめば「あるもの」を見る事が出来るのです。その「あるもの」とは・・・、そうそれは・・・、
「下から見た猫!」
それだけの為に、土日を2回くらい、つまり4日間くらいかかってペンキを塗ったり組み立てたり、壁にくっつけたわけです。名前はありませんが、「猫を下から覗くためだけの棚」です。
僕は非常に気になったわけです。彼らを真下から見るとどんな感じなんだろう? と。
彼らの真の姿はどうなっているのだろう? と。
その疑問が晴れるときがやって来たのです。
悲願成就
いや、実はすんなり乗ってくれたわけじゃないんですけど、マタタビ仕込んだり、力業でもちあげてみたりして、やっとアメショーが乗ってくれました。
見て下さい。天井付近の高さ(つまり2メートル以上)の空中ベッドで寛ぐ、この姿を。日曜大工した甲斐があるってもんです。
高みの見物
なんだかんだ最初は警戒していたのですが、慣れるとこんな感じです。
喉元過ぎれば、そこはおくつろぎスペースってなもんですね。下々の人間を高い場所からご観察されています。なんか腹たってきました。
日の光なんて浴びながら、こちらを観察しております。
この時点でお腹のモフモフが、横たわっているときにどうなっているのか、少しばかり確認が出来ますね。
そうそう、こういうの見たかったんだよ、と僕は自分で自分にご満悦です。
ああ、作って良かったw
目的を遂げて…
はい、目的は達成したんですけどね。実際のところ、あんまり新しい発見はありませんでした。だってこれ、下から見たからってなんだよ? ってくらい想像通りというか、新鮮でないというか、「まあ、こんな感じだろうね」という見栄えでした。
この後判明したのですが、横たわっているときよりも普通にしゃがんでいる(香箱座りっていうんでしたっけ)の方が、実は面白い光景です。
肉球がぷにーっと潰れている様子が下から見えたりするんです。そっちの写真を乗せたかったのですがこのアクリルに自分の顔が映りこんでしまうので、断念しましたww
<えーと、「真の姿を見たい」と一念発起したおじさんが、日曜大工で透明の棚を作りました。実際に猫に乗ってもらって、「下から見る」という貴重な体験をすることには成功しましたが、まあ、予想通りな感じでした>
今回の記事をまとめると、こうなりますね。
この棚を作ったのは、実は結構前になるのですが、「寒いと乗ってくれない」などの欠陥も見つかりつつ、まだまだぴったりと壁に装着されています。この季節、床暖房に慣れた彼らが、わざわざ冷たいアクリル板の上に移動するわけがありません。
温かくなってきたら彼ら乗ってくれないかなあ、と考えていたら足元でこイビキをかきながら眠っているところを発見しました。今の季節は仕方ないですね。