答えの出ない記事になりそうです。ちょっと難しいですね。
「保護猫の引き取り」
について考えた内容なんですけど、もうこれ、いくら考えても正解がわからないのです。長くなりそうなんで2回に分けます。
猫をめぐる現状
悲しいことですが、「殺処分」されてしまう猫が一定数います。環境省の公式ページから確認ができますが、だいたい3万匹。これ1年間の資料だと思うんですけど、僕はかなりびっくりしました。
こんなに多いの??って‥‥
一体全体空前の猫ブームってのはどこ行ったんだ? 皆この猫って生き物と一緒に暮らしたいんじゃないのか?
確かに家具やらなんやらボロボロにするし、かまってちゃんだったり、そっけなかったり意味わからないことするけど、それにしたって…
色々思うわけです。
数値の意味
そこで保護猫活動をしている妻に色々聞いてみました。ああ、僕なんて知らないことばっかりです。で、彼女から聞くところによると、以下のことがわかりました。実際その通りの数値が環境省のHPで確認できるんですが…
① 処分されてしまう猫の2割は、人間の手によって持ち込まれた。つまり「もう飼えない」などの事情?
② それでも毎年減ってきてはいる。
③ 逆に、そういった境遇の猫たちを引き取る人の数は増えている。
こんな感じらしいのです。
辛い現実に対して②、③は希望の光かも知れません。
もちろん目指す数字は「ゼロ」。これに間違いはないんですが、改善されつつあるってのは、過酷な中でも希望が見えます。
保護猫ボランティア
で、そういう改善されつつある現状、これの要因というか原動力になっているのが、妻も参加している「保護猫活動」ってやつでしょう。
『産まれすぎちゃった子猫を引き取ってきて、寝ぼけまなこでミルクを与え、ある程度育て、安心な里親を探す』
もしくは…
『飼い主とはぐれたのか、もともと野良で大きくなったのか、割と年齢のいった猫をひきとってきて、里親を探す』
『絶えず子猫を産み続ける母猫を一時保護して、避妊手術させる』
あまり僕はタッチしていないこの活動、ちゃんと聞いてみると、かなり立派な活動ですね。少なくともマネできそうにありません。
「パートでもしたりしないのかなあ」なんて思ってた自分を思い返し、心の中で謝りました。いいよいいよ、その活動続けてくれたまえ。僕残業するから…
どうも、無償のボランティアどころか、持ち出しばっかりになることが多いこの活動をされている方が全国的にたくさんいらっしゃるようです。
このブログで知った方々にもたくさんの保護猫活動をされている方がいらっしゃいました。ツイッターのアカウントを見ても、やはり、たくさんの方々が「不幸な猫を減らす」その為だけに身銭を切って、活動をされているようです。
場合によっては自治体だったり、獣医さんもかなりの協力をしてくださっているようです。
また保護猫をひきとって家族に迎えられている方もたくさん拝見しました。
猫にとっての幸福とは
『幸せの大きさは生きた長さと、完全に比例はしない』とは思いますが、少なくともどの猫たちも、幸せになっているように見えます。お写真を拝見する限り、それぞれ思いのままに生きているように見えます。
つまり、
『悲しい運命を待つばかりだった彼らが、幸せな家族の元へ向かう』
この機会さえあれば、今よりもっとあれば、幸せな猫はもうちょっと増えるんだろうなあ、と思ったのです。
「じゃあ、もっとバンバン保護してバンバン保護猫を飼いたい人に引き渡せばいいんじゃないの?」という僕の疑問に妻は悲しそうに首を振ります。
「そんな簡単なことじゃないのよ」
「え? なんでよ?」
妻の説明を聞く限り、難しい判断が必要なようです。
長くなりますので、次回に続きます。
その『難しさ』ってのがタイトルにもしました「どこにラインを引くべきか」っていう問題でした。
これ難問だぞ。確かに「絶対的な正解」なんかなさそうな話でした。
つづく…