『完璧』って簡単に言いますけど、もちろん大変難しいことです。
今まで長いことサラリーマンなんてものをやって来ましたが「完璧だった仕事はあるか?」と訊かれると、そこまでやりきったのはなかったなあ、が実際のところだったりします。
僕も名前くらいは知っている偉人『レオナルド・ダ・ヴィンチ』は、猫のことを「完璧な生き物だ」的発言をされていたと記憶しておりますが、実際のところ猫は完璧でしょうか?
今回は猫は完璧なのか? という記事です。そして彼らの生態について触れるにあたって少し排泄に関しても触れます。お食事中の方すいません。
寝相が悪くて落下
これは猫を飼われている方なら大抵ご経験があると思います。
我が家でもアメショーのほうは比較的頻繁にやらかします。黒猫のほうはまだ一度も見たことがないのですが、多分やってそうな気がします。
現場を見たことも何度もあるのですが、寝がえりをうったタイミングでずるずると落下を始め、ごろんとソファの座る部分に落ちてきました。少し焦った顔で目を覚まし、「落ちたんじゃないぞ、自分の意志で降りたんだぞ」といった振舞いで、数歩分歩き、また眠りにつきました。
人間の子供ならいざ知らず、なかなか大人になって「寝相が悪くてベットから落ちちゃってさあ」という人はいないのでは? と考えておりますが、いかがでしょう。
幼少期のころならいざ知らず、アメショーは今でも、よくずるずるとソファの背もたれから落下してきます。ああ、なんという不完全さ。
生活(排泄)の管理
人間よりは野生に近いはずの彼らですが、「人間が排泄の管理」をしないといけません。頻度・状態などを注意深く見守って、やっと彼らの健康状態を確認することが出来ます。
不思議なものですが、同じものを食べているはずなのに、「排泄物の匂い」は二匹でずいぶん違います。卒倒しそうなくらい臭うのがアメショーで、そうでもないのが黒猫です。
ですので、排泄の現場をみなくとも、どちらがしたのかは匂いでわかるようになっています。
「あれ、最近あの毒ガス的な匂いの片づけてないなあ」と思った場合、妻に確認をします。「どうしよう、最近出てないのかも」となれば、お腹マッサージ→翌日も出なければ病院、そんなこともありました。逆のパターンでは、「最近臭いのばっかり片づけてるなあ」となると、黒猫の健康チェックです。
※ アメショーは結果的になんでもなく翌日普通にいたしておりました。
また、水分補給に関しても手のかかる動物です。一応水を常設してあるのですが、彼ら不思議と「置きっぱなしの水は基本的に飲まない」のです。これは我が家だけのケースかも知れませんが、『流れる水』にこだわりを持っている様子です。
「おい、水道の水だせや」とみゃあみゃあ手洗い場でせがまれると、彼らが満足するまで蛇口をひねる必要があります。このひねり方にもコツがありまして、『糸のように細い状態で水が流れている』くらいでないと、飲んでくれません。
「いつもと違うぞ、もっと飲みやすいように微妙に調節しろ」とせがまれて、更に鳴かれるハメになります。
あまりにも人間社会になじんでしまったのか、野生との距離はかなり遠い生き物です。
うん、やっぱり完璧なんかじゃないぞ。
容姿も角度による
猫についてひとことで「かわいい」という感想を持たれる方も多いかも知れません。犬派の僕も長年彼らと暮らしてきてそう思うのが本音です。
しかしですね、完璧ではないのです。
明るさ、角度、その他要因によって彼らの見た目は激しく変わります。
黒猫:
夜のまん丸な目はかわいい。それは認めざるを得ない。しかし昼間の瞳孔の細い状態はまさしく魔物。何かの魔術を使いそうな怖い雰囲気がある。
アメショー:
寝起きの顔はひどい。もう確実におっさん。あくびをした後も、かなりブサ。
と、『可愛いだけじゃないんだぞ、大変な表情のときも結構多いんだぞ』というのが事実だったりします。
以前『完璧なモデルというものはポージング関係なしに、どの角度から見ても美しい』なんて聞いたことがありますが、彼ら猫がかわいい角度には制限があるように思えます。ですので、猫の美は完璧か? と訊かれると「いやいや、そんなことないよ、本当に色んな顔があるんだから」と言いたくなります。
やはり、完璧ではありません。「かわいいタイミングがある」生き物です。
猫は完璧なのか?
まあ他にも色々あると思うのですが、ご覧いただいた内容を鑑みても「猫は完璧ではありません」というのが僕の結論でした。
「彼らさ、かわいいってだけでもないし、賢いっていう瞬間もあるけど基本的に間が抜けてるし、人間がいないと生きていけない生き物だよねえ」
と、夫よりも数倍猫を愛する妻に言ってみました。
「どういうこと?」と怪訝な顔をする妻。
「それでも、猫のこと好きでしょ? つまり猫の不完全性を好きなんだろうなあって思ったんだよね」
妻はなぜか「わかってないなあ」という顔をしています。
「いや、完璧ってわけじゃないけど、そこがいいんじゃないのかって思ってさ」と自分の分析結果を得意げに披露した僕はその後、彼女のレクチャーを受けることとなりました。箇条書きにするとこんな感じです。
- まったく猫と言う生き物を理解していない。
- 間の抜けた顔はわざとやっていて、可愛いときの落差で人間を楽しませてくれている。また、間が抜けた顔ですら可愛い。
- ソファから転がり落ちるのもわざと。俊敏な動きもするけど、落差を行動であらわして人間を楽しませてくれている。
- 水に関しては、わざわざ人間に役割を与えてくれている。
- つまり彼らは、完璧だ。
- 全て計算しつくされた行動だ。
僕は素直に相槌を打ちます。
なるほどそうだったのか!
恐ろしいことに彼らの策略にハマるところでした。つまり猫は、やはり完璧だったのです。危ない危ない。
そんな記事です。
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