さて、昨日の記事で「猫は猫をかぶる」と個人的な結論を述べさせていただきましたが、実はですね…
『アメショーの購入手続きをした日』
につづいて、
『実際にアメショーが我が家にやって来た日』
にも我々人間たちは騙されしまったのです。
人間たち、と書かせていただきましたが、そうです。私、妻、そして義母。世の中の酸いも甘いも少しはわかっているはずの年代の人間が、3人ともしてやられてしまったのです。
そのいきさつを書かせていただきたいと思います。
当時は「猫かぶってる」とは思わず、むしろ「いじらしいじゃねえかよお、おまええええ」なんてちょっと感動した自分がいましたw
あ、今回の記事の写真は全部1~2歳のころのアメショーです。不思議と今とは顔が違う感じがするんです。
アメショー自宅到着
さて、実際にアメショーが我が家にやってくることとなりました。
僕は仕事が遅くなりそうだったので、引き取りは妻の役目です。まあ適任ですね。買ったばかりのピカピカの猫キャリーを持って出社していく姿は、まだアメショーの本性を知らない乙女のようでした。
早退してペットショップ経由で帰宅する作戦に浮かれまくっている彼女の姿は、眩しく輝いているように見えたのを覚えています。
引き取りにあたってふたつだけルールがありました。
『ペットカメラで日中も監視できるようにしよう』は、まあ、いいとしてもうひとつのルールが
『猫の活動範囲はリビングのみとする、つまり寝室客室には入れない』
これでした。
買ったばかりだった我が家
我が家の説明をさせていただきますと、まず最初に申し上げたいのは『新築物件』ということです。ブラジルよりも遠いゴール地点に立っているだろう『ローン完済』という旗を目指して、チキンレースが始まったばかりだったのです。
まあ、それはいいとしてリビングから他の部屋へ移動する際には、必ずドアを開ける必要があります。
- 義母に使っていただいている客間
- 階段を登ると我々の寝室
- 将来やってきてくれるだろう子供の部屋
いずれにせよ、レバー式のドアノブをぐりっと90度回さないとどこにもいけません、つまり猫1匹の力ではどうにもならないのです。
猫への通過儀礼
「初めての場所は猫ちゃん、緊張しますからね。まず抱っこして、家じゅうを案内してあげてください」
これはペットショップの、あの知将店員さんのお言葉です。
妻はうやうやしくアメショーを抱っこして、狭いリビングの端から端までをゆっくりと歩いています。
「ここにソファがあるからね、寝ててもいいんだよ」
→ (結局人間様を押しのけてソファにゴロンとするようになりました)
「テレビの裏は危ないからね、入っちゃだめだよ」
→ (入って配線めちゃくちゃにしやがりました)
「キッチンはね、火を使うから危ないの、登っちゃだめだよ」
→ (もちろん上ります。ガスコンロのやかんを眺めながらヒゲが焦げている事件もありました)
などなど、思い返せば時間のムダにしかならなかった説明なんぞをアメショーにしています。
義母の変容
実物のアメショーを迎えた義母もすっかり10歳ほど若返ったような感じで、妻と一緒になって「キャッキャ」「ウフフフフ」と話しかけたり、肉球をつついたりしています。
義母はこの件ですっかりキャラチェンジしました。
子供(人間)が産まれたときも、「あなた誰ですか?」と言いたくなるような裏返った声で子供(義母にとっては孫)を呼びかけたりするようになったんですが、あまり驚きませんでしたね。そういった意味では良かったのかも知れませんw
緊張するアメショー
肝心の猫ですが、最初は本当に緊張していたんでしょう、アメショーは一か所に小さくなって座り、辺りをきょろきょろしたり、不安そうに僕の顔を眺めたりしていました。
でもですね、おもしろいもので、見ていると段々とテリトリーを広げていくんです。
ソファの上でプルプルしてたんですが、ひょいっと降りてみて、ソファテーブルの下に潜ってみたり、キッチンに近づいて、なぜか床をくんくんと嗅いでみたり、とわずかな時間で、「たっぷりローンの残った物件のリビング」を攻略しているようでした。
そんなこんなで夜がふけていき、就寝の時刻となります。
アメショーをリビングに置き、義母は客間へ、僕たちは階段を登って自分たちの寝室へ向かうこととなったのです。
あ、続きます。また長くなっちゃうw
ランキングってのに参加してみました!