このブログで猫と暮らしていくにあたっての、えらそうなことをいくつか申し上げたような気がします。
もちろん、妻が保護猫ボランティアをしているのは別として、僕はただの素人ですし、猫を飼うのは彼らアメショーと黒猫が最初です。ですので、知らないこともたくさんありますし、出来ていないこともたくさんあったりします。
今回は恥を偲んで、僕の失敗を書かせていただきます。
これから猫を飼われる方、今まさに飼っていらっしゃる方、ご参考になるかどうかわかりませんが‥‥「こんなこともあるのか」とご理解いただいて、ご自身の猫ライフ・未来の猫ライフにお役立ていただければ幸いです。
① うっかり踏んでしまう
もちろん、日常生活では無意識に気をつけているつもりですが、ふと気を抜いたとき、いつもと違った場所に猫たちが潜んでいるときに、いまだにやってしまうのがコレです。
夜中にトイレに起きたとき、家族を起こさないようにそろりそろりと歩いていると、足の裏にもしゃっとした感触、そして『フミャア!』という鳴き声、更にその場所から急きょ離脱しようとする猫の足音が響きます。
「あ、またやってしまった」
と夢うつつの状態から現実に引き戻されます。そして、大丈夫だったか? と尿意を押し殺しながら猫を探します。幸いにして(というべきか)、今まで尻尾以外の箇所を踏んでしまったことはありませんが、万が一のことがあったりしたら大変です。
大抵の場合、彼らはソファの物陰だったり、テーブルの下だったり、『隠れられそうな場所』に「俺怖かったんだよ」的な感じで隠れていることが多いですが、まあ当然かも知れません。
夜中にいきなり「人間ども、なんか起きてきやがったぞ」とのんびり構えていたら、尻尾踏み付けられたわけですから、そりゃ怯えます。
ごめんごめん、となるべくゆったりとした動作で近づき、撫でさせてもらうまでトイレどころではありません。今でもたまにやってしまう失敗です。
② ガムテープぐるぐる事件
当初アメショーが我が家に来てくれたときに
「ダイニングテーブルの上はのぼらせないようにしよう」と思っていました。食事する場所だからなあ、と言うのが理由です
ただですね、今となっては「彼らにそういった約束事を覚えてもらうのは無理ですなあ」と理解しているのですが、当時ではそうではありませんでした。しつけの良い犬、みたいなことが猫にも可能だと思っていたのです。
何度言っても、何度も持ち上げて床に戻しても気づけばダイニングテーブルにジャンプしてくるアメショーをどうにかしよう、どうにかしようと考えました。
そんな頃に何かのサイトで、『猫は不快な場所を好まない、例えばベタベタした場所などには近づかない』なんで記事を見つけたのです。
これだ!
と思った僕はある作戦を考えついたのでした。
その作戦とはこちらです。
接着面を上にした状態のガムテープを、ダイニングテーブルの上一面に敷き詰めたのです。
「こうすれば、一度上ったときに足の裏がベタベタして気持ち悪くなる、ダイニングテーブルの上は足の裏がベタベタすると理解した猫は、もうのぼらないだろう」と考えました。
仕込みを終えて、コンビニか何かに行っていた僕は帰宅して驚くような光景を見ることになります。テーブルの上で、全身にガムテープが張り付いた状態のアメショーが眠っているのです。
「なんだこれは!?」
と思って冷静になって理解しました。
→「さーて、テーブルの上に飛び乗るか」とアメショーはテーブル上にジャンプ。
→僕の仕込んだガムテープが配置されている。
→アメショーの足にくっつく
→ 「なんだこれ、気持ち悪い」と外そうとする。
→ はずれないので暴れる。
→それによって体中にガムテープがくっつく。
こんな感じだったのではないかと思います。そしてそのまま、「ああ、まあいいか」となった彼は眠ってしまったのではないか、と僕はプロファイルしました。
その分析が正解ではなかったとしても、大体そんなところでしょう。結局我が家のアメショーは細かいことを気にしないタイプだったのかも知れません。
「ああ、これじゃもうだめだ、諦めよう」という気分になった事件でした。今でも猫たちは、どんな口頭注意にもめげず、ダイニングテーブルに飛び乗って来ます。
③ 脱走事件
保護猫譲渡の条件で、よく聞くものが「脱走防止柵の設置はあるか?」という項目だと思います。「猫はよっぽどの事情がない限り、室内で飼うことが良い」とされていますし、実際その通りでしょう。
好奇心の塊のような猫もいますので、そういった脱走が出来ない仕組みをちゃんと用意するのは大切なことです。もちろん我が家でも自作の逃走防止柵が設置してありますが、アメショーがそれを突破してしまうという事件がありました。
結論から申し上げると、僕の父(妻にとっては義父、息子にとっては祖父)が来たときのことです。大らかな地域に住んでおります私の父は、タバコを吸いに外に出たときに、逃走防止柵も閉めず、あろうことか玄関の扉も若干空けたままにしていたのでした。
どんなにすごいツール・インフラがあったとしても、運用のミスで台無しになることが痛いほど理解出来ました。
「家の前でタバコ吸ってたら、猫が散歩しに外に行ったよ」と呑気に伝える父に、僕も妻も絶句して捜索開始です。古い人間の父に悪気はなかったようですが、さすがにイライラする僕、そんな僕をなだめながらもご近所の家々に説明をして、敷地内をあちこち捜索する妻。
のんびりと来客をもてなす雰囲気は、一気にふっとびました。
たった5分ほどの時間でアメショーは戻ってきたのですが「ホントに5分? 一体どこいってきたの?」と聞きたくなるくらい、土に汚れたアメショーがひょっこり家に向かって歩いてきました。下手に刺激して、どこかに走り出されてもやっかいです。そのまま玄関ドアを開けて見守ると、土だらけのまま家に入ってきました。
この事件の後、僕の父は「現代の猫の飼い方」について、イライラした僕から説明を受けることとなりましたし、アメショーは人生3度目の「大嫌いなシャワー」に入ることとなりました。
失敗は繰り返さないようにしよう
まだ、猫を飼ったことのない皆さま。
猫という生き物が、個体差はあれど「好奇心の塊」「人間社会に慣れきっている」「基本的にしつけられたりはしない」という特徴があることをご理解いただけましたでしょうか?
もしかしたら我が家の猫たちが少数派で世間一般の猫たちは、もっと利口で警戒してくれる生き物だったりするかも知れません。
しかし、こんな失敗をした飼い主もいるんだなあ、と心の何処かにとどめていただければ幸いです。
「普通ガムテープなんて敷きつめないよ、そんなことする人がいるってことに驚きだなあ」と呆れた妻からは、当時厳しいご指導をいただきました。そんな彼女でも「ああ、黒猫、時々廊下で寝てるから私も実は尻尾踏んだことある」とのことですので、飼い主としては注意しておく必要がありそうです。
今回挙げたもの以外にも、きっといくつかポイントはあります。そういった点にご留意いただいたり、失敗点があれば改善したりして、これからも楽しい猫のいる生活を送っていただければ、その参考に少しでもなれれば、と思いました。
そんな記事です。
※ 追記
家族の体調不良、という由々しき事態で更新があいてしまいました。書きたいことは山ほどありますので今後とも宜しくお願いします。