猫と音楽

我が家のアメショーと黒猫、二匹との生活や音楽についてのブログです

兄と弟・先輩と後輩

個人的に、故野村監督のお言葉で、かなり印象的なものがあります。

 

「地位が人をつくり、環境が人を育てる」

 

これです。ビジネスの世界では割と言われていた言葉らしいんですが、これ猫にも言えることかも知れないなあ、そんな記事です。

 

 

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家族となった2匹。アメショーが兄、黒猫が弟。

 

兄となったアメショー

どういうことかと言うと、これアメショー(兄)側の視点になっちゃうんですけど、「兄」または「先輩」になる前と後で彼のふるまいが随分変わってきました。

これも『地位が猫をつくる』のひとつかも知れないなあと思った次第です。

 

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兄または先輩(♂・去勢済・8歳)

 

黒猫が我が家にやってくるまでは、そりゃもう王子様としてふるまっていたような気がします。ちょっと時間があると「ゴルゴルゴル」と喉の奥から音を出しながらスリスリ寄ってきます。「忙しいけどしかたねえなあ、撫でてやるよ」とこちらが妥協するまでヘッドバットを繰りかえします。 

そりゃもう『甘ったれ』を体現したような猫でした。

 

そんな彼ですが、

 

・息子(人間)が産まれてアメショーから見て弟がやってきた。

・黒猫がやってきて、二人目の弟が出来た。

 

と、こんな遍歴を経て、彼は兄または先輩へと立場を変えてきました。

 

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黒猫(♂・去勢済・6歳)

 黒猫という弟

特にこの黒猫がやってきてからは「ああ、俺先輩なんやで」とでも考えているのか、落ち着いた振る舞いを見せるようになったのです。

以前であれば、猫じゃらしをもった人間が表れた途端に「ああ、遊んで遊んで」と、まとわりついてきたのですが、しばらく傍観するようになりました。

黒猫が「遊んで遊んで」とはしゃぎだすのを確認すると、キャットタワーの上なりなんなりに移動して「弟と遊んでやってや」的に知らんぷりまで決めこみます。

 

いくらアメショーにちょっかいを出しても、黒猫がいる場所では絶対にのってきません。「なんだか成長したんだなあ」なんて思っていたのですが…

 

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妻の膝に足をのせてゴルゴル言いだしたw


「周囲に黒猫がいない」そんな状況だと、甘ったれ猫に戻るのです。

 

写真は黒猫が別のフロアに行ってしまった状況です。いきなりソファで寛ぐ妻のもとへテクテクとやって来て、膝の上に前足を乗せて甘えだしました。

 

「ああ、普段は自分が『兄』だから我慢してんのかな」

 

なんて思いながら、二人がかりで久々に撫でまくってみました。アメショーはゴルゴルと気持ちよさそうです。

 

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風呂も完全に自分だけのスペース

 

catandmusic.hatenablog.com

 

時々、兄をやめる

ひとつ前のこの記事で「風呂フタの上で寝ているアメショー」について触れましたが、その視点で考えると、彼の風呂場での振る舞いにも納得がいきます。

 

「黒猫おらんやろ、少し甘えるからな」と言わんばかりに、風呂場では甘えまくり、ヘッドバットしまくり、ゴルゴル言いまくりの『甘ったれ』アメショーへと変わるのです。

 

人の目ならぬ、猫の目を気にするタイプだとは思っておりませんでした。

 

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兄として振舞おうとするアメショー、本能の弟、黒猫。背景も考えると見方も変わる写真です。

 

猫の社会性

我が家には人間の子供がひとりおります。おかげ様で、我がままで甘ったれで、元気よく育っておりますが、

 

『もし彼に、いきなり弟なり妹が産まれたら、彼の振舞いも大きく変わったりするのかなあ』

 

と想像したりしました。まあ、その予定はないんですがw

 

猫も充分「社会性」のある生き物なのかも知れません。

よし、黒猫がいない状況を確認したら、たくさん撫でまくってやるぞ。無理しやがって、と思う飼い主でした。